製品形状とめっきの品質との関係
・密閉構造では浸漬できません
溶融亜鉛の比重は約6.6であるため、密閉構造のものや内部に空気のたまる部分があると浮力が働いて亜鉛浴に浸漬することが困難となります。
・浸漬には開口部が必要です
適切な位置に、空気がでるため、亜鉛が流入するため、そして亜鉛が流出するための、穴や開口部が必要です。
・爆発する恐れがあります
密閉構造のものや、密閉部のあるものを無理に亜鉛浴中に浸漬すると、万一溶接不良などで内面にめっきの前処理液など水分が侵入していた場合には爆発をおこす危険性があります。
□正しいスカラップの取り方
・スカラップをとる箇所は、各構造や材質に応じて異なります。
そのままの構造では、空気だまりを生じて不メッキになったり、また亜鉛の出口がないため亜鉛だまりが生じたりする場合があります。
メッキガイドブックをご参考にしていただき、正しい位置へのスカラップをとっていただけますようお願い申し上げます。
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